FrontISTR v5.0に向けた今後の開発方針

本ソフトウェアは文部科学省次世代IT基盤構築のための研究開発「イノベーション基盤シミュレーションソフトウェアの研究開発」プロジェクトによる成果物です。 本ソフトウェアを無償または営利目的でご使用になる場合、「MITライセンス」をご了承頂くことが前提となります。

次期FrontISTRのバージョン FrontISTR Version 5.0
ライセンス形態 MIT License
問い合わせ先 FrontISTR研究会
〒277-8563 千葉県柏市柏の葉5-1-5
東京大学大学院新領域創成科学研究科 奥田研究室(気付)
E-mail:[email protected]

目次

1. はじめに

1.1 本書の位置づけ

FrontISTRが対象範囲とする解析機能における,今後の開発方針について記述したものです.

2. FrontISTRの更新予定

FrontISTR研究会は,今後の開発方針として,FrontISTR v5.0の公開を予定しております.開発予定を以下にまとめました.

  • 入出力
    • 自由度混在シェル要素と梁要素のメッシュ入力を隠蔽(781要素,761要素,641要素の廃止)
    • バイナリUCD可視化ファイルの出力機能
    • メッシュファイルと制御ファイルの入力フォーマットの変更
    • 静/動解析・線形/非線形解析の制御方法の変更
  • 解析
    • 熱構造monolithic連成解析機能(4自由度系による連成)
    • サブステップループと熱荷重ループの統合
    • Rayleigh減衰のパラメータを要素ごとに設定できる機能
    • 固有値解析ソルバの再構築
    • 静/動解析・線形/非線形解析の一本化
    • 接触解析アルゴリズムの一本化
  • 要素
    • u/p formulation ソリッド要素の開発
    • 流体や音響に関わる要素(流体要素,音響要素,流体構造interface要素)の開発
    • 材料非線形(大ひずみ・厚み変化)シェル要素の開発
    • ジョイント要素,ダンパー要素の開発
    • 要素種類(アイソパラメトリック,B-bar,F-barなど)の指定機能
  • 材料
    • 弾塑性材料におけるconsistent接線剛性の導入
  • 機能
    • 静解析における!CLOAD,!DLOADを!AMPLITUDEにより指定する機能
    • 静解析における熱荷重を!AMPLITUDEにより指定する機能
    • 自動時間増分カットバック機能の実装
    • トルク荷重を負荷できる機能の実装
    • 変位境界条件による回転を負荷できる機能
    • 異なる解析の接続機能の拡充(RESTARTフォーマットの拡充)
  • 線形ソルバ
    • MPI_Window関数によるデータ通信の高速化
  • 例題・チュートリアル
    • 例題テスト機能の拡充
  • パーティショナ
    • 並列パーティショナの開発
  • マニュアル
    • 日本語,英語,中国語のマニュアルの整備
    • Markdown形式でのマニュアル作成
    • マニュアルの細分化
  • インストール
    • Cmakeによるインストール機能の開発
  • その他
    • fistr2,hecmw2との切り分け